TOMIさんの舞台挨拶レポート7「ダイブ!!」

  昨年の2月28日(夜)に、ロケの全てが岡山県内で行なわれた映画「バッテリー」の試写会が行なわれ、滝田洋二郎監督や、主演のバッテリーコンビ・林遣都くんと山田健太くんも舞台挨拶に来場してくれました。運良く参加できた私は、本掲示板にその模様をレポート。現在は、別コーナーに保存して頂いています(HPマークより)。

 遣都くんは「バッテリー」の演技により【キネマ旬報新人男優賞】をはじめ幾つもの新人賞に輝き、今や最も注目を集める若手男優の1人と言っても差し支えないでしょう。その彼の最新主演作が、6月14日(土)に全国一斉公開される「ダイブ!!」なのです。水泳の高飛び込み競技に賭ける少年たちを描いた真っ直ぐなスポーツ映画。
 本作の試写会が、5月11日(日)に岡山市内のミニシアター『シネマ・クレール丸の内』にて行なわれ、今回も何とか入場できて、来岡してくれた遣都くんの舞台挨拶も見ることが出来ましたので、ご参加が叶わず、どんな内容だったかお知りになりたい方々のため、再びレポートさせてもらおうと思います。

実は、これまで東京等で何度か試写会が開催されましたが、遣都くんが舞台挨拶に立ったことはなかったのです。今回が初めて! 「ダイブ!!」も、岡山が重要なロケ地になっているのです。本作は、直木賞作家・森絵都さんのベストセラー小説を原作にしていますが、クライマックスのオリンピック選考会のロケが、倉敷市内の児島マリンプールで昨年9月に行われたのでした。「バッテリー」の撮影で岡山を第二の故郷のように感じてくれている遣都くんは、今作でも当県が重要なロケ地として使用されたということで、忙しいスケジュールの合間を縫って来場してくれたのでしょう。

 試写会場である『シネマ・クレール丸の内』の定員は百人ちょっと。昨年2月に岡山市内のシネコンで「バッテリー」の試写会が行なわれ遣都くんも来場してくれた際は3千通以上の応募がありましたが、一番大きな4百人以上入れるシアターでしたから、競争率は7倍ほど。
 今回の「ダイブ!!」試写会の募集をかけたのは、地元のテレビ局ではなく、大阪の角川映画関西支社でした。この情報を私に教えてくれたのは、前述の「バッテリー」舞台挨拶に関する拙レポートを目にされたのが縁で知り合いになった京都在住の女性の方。遣都くんの大ファンで、愛知や大阪に住むお仲間と、もう3回ぐらい「バッテリー」のロケ地巡りで岡山を訪ねて下さっているのです。彼女からの「地元に住んでいる人の方が優先されるだろうから、なるべく多く応募してもらえないでしょうか」との要請を、私はもちろん快諾。2桁のハガキを出しましたし、「バッテリー」の時は無名だった遣都くんも今では多くのファンを獲得しており県外からもいっぱい応募があった筈なので、競争率は間違いなく10倍を超えていたでしょう。

彼女たちは、遣都くんを応援する友だちということで『遣友(けんとも)会』なるものを結成(笑)。私とネットを通じて交流があるのは3人だけですが、他にもまだお仲間がいらっしゃいます。この4月にも「バッテリー」のロケ地に一泊されましたし、地元の私などの何倍も岡山通になっているのではないかと思われる方ばかり。その皆さんも、滋賀生まれの遣都くんの第二の故郷・・・・というか、俳優・林遣都の誕生の地は岡山だと考えて下さっているので、その地で行なわれる「ダイブ!!」の試写会と、初めての舞台挨拶をものすごくスペシャルなものだと捉えられているのです。

試写状は、1枚で2名が入場できるもの。応募の締切りは、5月6日(火)。『遣友会』の3人に私を加えた4人が揃って入場するためには、2枚の当選が必要。抽選され、7日(水)には発送されることに。8日(木)の夕方、ある家の郵便受けに1枚だけ「ダイブ!!」の試写状が配達されたのでした。

そして、この1枚から、怒涛のミラクルが始まっていくのです!

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「ダイブ!!」舞台挨拶レポート(続1)

 実は、『遣友会』の皆さんが岡山で本作を観る事にこだわるのには、もう一つ訳が。昨年9月に当県で行なわれたロケにエキストラとして出演し、少しですが遣都くんと同じ画面に映っているのです! 3人は既に、4月下旬に東京で開催された試写会にて確認済み。  当初は昼間に児島マリンプールでのエキストラ出演も予定されていたものの、好天続きでスケジュールが順調に進みすぎ、同所でのロケは前倒しで終了してしまう事に。結局、彼女たちが参加できたのは、シネコン『MOVIX倉敷』も入っているイオン倉敷1Fレストラン街の広場辺りで、遣都くんと池松壮亮くん(チームメイト役)がクレープを食べながら談笑するシーンでした。撮影は、レストラン街の営業が終了した夜中の11時頃から2時半頃まで行なわれ、何とこのシーンでクランクアップとなったため、遣都くんが「ありがとうございました・・・!」と涙をこぼしながら挨拶する場面にも、ちょうど立ち会えたのです。この時から彼女たちの合言葉は、” 岡山でみんな一緒に「ダイブ!!」を観よう! ” であり、そして、” きっと遣都くんも舞台挨拶に来てくれる筈! ” と信じて待つことに。

 ━━ こういう経緯で迎えた5月8日の夕、試写会の当選ハガキは、地元の利を活かした私の家へ配達されたのでした。結局、4人が大量に応募した中で当ったのは、この1枚きり。締切り前から、「もし私の元へだけ1枚のみ試写状が送られてきたなら、言うまでもなく皆さんに差し上げますから」と宣言していた通り、『遣友会』の3人の内の2人に入場してもらうつもりにしていたのです。試写会前日の10日(土)夜までは。

 ここで、突然、新しい人物が登場してきます。遠く福岡の地にお住まいの女性Mさん。もちろん遣都くんの大ファンで、『遣友会』の3人ともロケ地巡りなど一緒にした仲。Mさんもまた、昨年9月のイオン倉敷でのロケに共に参加していたのです! 3人からは、「試写会には、MさんとTOMIさんに入ってほしい」という連絡が。「私たちは既に東京での試写会に参加しているし、ゴールデンウィークの各地でのイベントで抽選に当り、遣都くんから握手してもらった上、その場でサインしたポスターまでゲットしていますが、Mさんはそのどちらも手にしていないので」というのが、大きな理由。
 驚かされたのは、ここから。何と、試写会には入れなくても、皆さん岡山まで来て下さると言うのです。高い新幹線代を使ってまで! なのに、3人の数分の1しか遣都くんを応援できていないであろう私が、試写会に入場する訳には・・・・。

 それでも、「何と言っても『バッテリー』の舞台挨拶付き試写会で大きな拍手をしてくれたTOMIさんに、岡山に帰って来た遣都くんを客席で迎えてあげてほしいし、『ダイブ!!』での成長ぶりを確かめ、今度もまたエールを送ってあげて欲しいのです。私たち県外人は、お2人に思いを託して、会場のすぐそばから心の中で手を叩き続けますから」とまで言って下さると、お受けしない訳にはいきません。もとより、『遣友会』の皆さんの願いを極力叶えて差し上げようと思って協力させてもらってきた今回の一件ですから、お三方の総意に従うのみです。

 10日夜の8時に『遣友会』からの突然の連絡を受けたMさんは、夜行バスで福岡を22時に出発。私は、車中の彼女宛てのメールで歓迎する旨お伝えすると共に、明朝の待ち合わせの約束を交わしたのでした。こうして、最後にきて急展開をみせた前日が終わり、いよいよ当日の朝がやってきます。

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「ダイブ!!」舞台挨拶レポート(続2)

 10日(土)は、夜になるまでずっと雨でした。幸い、日曜日の予報は、曇りのち晴。私が車で家を出た7時半頃は空はまだ一面の雲でしたが、雨はもう降ってきそうな感じはしません。  25分ほどで、『シネマ・クレール丸の内』近くの駐車場へ。Mさんとは、同館の前にて待ち合わせ。私は8時頃に着きますからと伝えています。歩いて行きながら見ると、もう数人の列が! もちろん全て女性ばかり(笑)。列の最後尾につき、顔ぶれを窺うも、皆さん、連れの方とお話されており、1人で立っている女性はいません。前の人に背を向け、携帯でMさんにTEL。すぐ通じて、「今どこにいらっしゃるんですか?」と尋ねると、「映画館の前で列に並んでいます」との返事。えぇ?! 振り返って、列の前方を見ると、携帯を耳に当てた小柄な若い女性がこちらを向いています━━。

 私の前に並んでいた4人に、「連れなので」と断わって、Mさんの隣りへ。彼女からは、「突然やって来て、すみません」。「いえいえ。遠くまで、ようこそいらっしゃいました」、ネットを通じてそれなりに存じ上げているため初対面のような気がしません。同じ遣都ファンということで、並んでいる人たちとたちまち仲良くなって話し込んでいたのだそう。私たちの前には、2組4人の列。更に一番前にはビニールシートが。先頭の女性は何と3時頃から並んでおられ、近くのホテルに部屋をとっているので、今は朝食に戻っているのだとか。Mさんを乗せた夜行バスは予定より早く7時頃に岡山へ着き、すぐに路面電車でここまで来て並ばれているとの事。  前の女性2人組は、40代ぐらいの岡山市在住の方と、50代ぐらいの倉敷市内から来られた方。失礼ながらそれなりの年齢ではありますが、こういう場に来るとお二方とも少女に戻ったような感じに見えます。その岡山市内の女性は、「ダイブ!!」の児島マリンプールでのロケに1週間ずっとご参加。撮影は朝早いため、毎日4時起きで! ロケ弁は、朝食の分も出されたそう。お2人のその前に並んでいる女の子の2人連れもロケ参加組のようだし、ビニールシートを敷いている人も同じ。もしかして、エキストラとして撮影に協力した人からの応募は、優先的に当選にするよう配慮されたのかもしれません。私の勝手な想像ですが。これは、そうしてあげて良い事だと思います。「ずるい!」だなんて言いません。だとしたら、私が1枚でも当選したのは、ますます凄いことなのかも。

 エキストラをした人には参加の記念品として「ダイブ!!」Tシャツが配られたそうで、Mさんはしっかりとそれを着ています。その上に重ね着しているので、デザインは分りませんが。倉敷から来た女性は、手提げ袋を示して、「プレゼントなんだけど、うまく渡せるかしら」と少し恥ずかしそうに打ち明けます。私が狙い目の席をアドバイス、「舞台挨拶の出入りは、前部右のドアが使われますから、最前列の右端近くの席に座っていたら、チャンスがあるのでは」。そして試写会後、同じこの場所で顔を合わせた彼女から「お陰で受け取ってもらえました〜」と感謝されたのでした。

 列は少しずつ伸び、最終的には20数人に。その中で、男はやはり私だけ(笑)。もし急遽Mさんの参加が決定しなければ、私は独り寂しく、本でも読みながら小さくなって待たなければならなかったでしょうから、彼女が来てくれて本当に助かりました。9時半ちょうどに開館。通常の発券窓口ではなく、ロビーに入ってすぐの所に長机が用意されており、そこで、試写状と交換で受付番号(入場順番号)の紙が渡されます。私たちは、13番と14番。館内の客席最前列は横に13席あり、2列目は14席。2列目より前が確実の番号です。言うことありません。

 路面電車で、岡山駅へ。10時30分着の新幹線で岡山入りされる3人をお出迎えです。今日が初対面なので、私は昨年の試写会で入場時にもらった「バッテリー」の手提げバッグを持参。目印になるよう体の前へ掲げます。実際には、Mさんと一緒なので、必要ないのですが(笑)。
 やがて3人が改札口から出てこられ、「バッテリー」バッグを目にされると、初対面の挨拶より先に、「おぉっ!」とそちらに反応。『遣友会』の皆さんならお持ちかなと思っていたのですが、どなたも初めて見るお宝グッズだったとは! 挨拶の後、「一つしかなくて申し訳ないのですが、差し上げますから」と言うと、歓声が上がり、早速じゃんけん大会へ。激戦の末、勝者は・・・・・・・・・、Mさん! 「舞台挨拶も見られるし、今日はMさんの日なんだね」と3人から祝福の声がかけられます。

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「ダイブ!!」舞台挨拶レポート(続3)

 試写会は、12時10分より。入場開始時刻は、11時50分。その前に昼食を済ませておかなければなりませんし、とにかく座って話そうということで、駅ビル内食堂街の10時30分から開いているお店へ。今日は本当に私が試写会に入場して良いのか最終確認を行い、「もちろんです!」の返事を貰ったり、色々話を弾ませながら食事をとった後、Mさんと私が先に会場へ向かうことに。3人は、舞台挨拶に出入りする際の遣都くんをキャッチできたら良いな、と12時頃までに『クレール』へやって来る予定。上映が終了する14時30分前後に、同館ロビーで待ち合わせです。

 その『シネマ・クレール丸の内』はT字路の角にあり、私たち2人が、ちょっと寄り道したりした後、同館の前まで着くと、狭い方の路上に動きが! 関係者らしき男性スタッフが2〜3人立っており、車を迎える準備をしているように見受けられるのです。1人は広い道の方へ出てきて車道脇からどこかへTEL。と、間もなく、私の目の前を、後部座席をカーテンで覆った白のワンボックスカーが広い道から狭い道へと曲ってきて、『クレール』の裏口の辺りで停車します。遣都くんが乗っているに違いありません!  ふと見ると、何というタイミングの良さ、『遣友会』の3人が予定を早めて移動してきたのか歩道をこちらへ歩いてきているではないですか! 狭い道へ曲って行ったワンボックスカーに気づいているらしく、多少、小走りで。思わず、「早く!」と手を振ります。3人が私の横へ到着すると同時ぐらいに、数メートル離れた車から、正に遣都くんが降りてきて、スタッフと一緒に外階段を使って上階へと。Mさんと3人は彼の近くへ駆け寄るでもなく、適度な距離を保ったまま優しく見守ります。固まって、動けなかったのかもしれません(笑)。3人は、もうこれだけでかなり満足したご様子。今度こそ、一旦お別れです。「14時30分にロビーで」・・・・ の筈だったのです。

 『クレール』に入ると、ロビーは人でいっぱい。当然、女性ばかり。男性の姿を見つけられません。いや、こんな光景、初めてです。ちょっとトイレへ・・・・。
 え?! 出てきたら、Mさんの横に3人がいるではないですか。笑っているのか泣きそうになっているのか、はたまた魂が抜けかかっているのか(笑)、普通でない表情をして。手に持っているのは、もしかして受付番号の紙?! 「貰ったんです〜。入れることになったんです〜、全員が!!!」。

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「ダイブ!!」舞台挨拶レポート(続4)

 いきさつは、こういう事だったよう━━。Mさんと私が館内に入るのを見届けた後、3人は『クレール』の建物を眺めたり、ガラス越しにロビーで入場を待つ人たちの姿をちょっと羨ましそうに見ていた所、ある女性が「友人が来られなくなったので」とチケットを譲って下さったそうなのです。但し、あるのは2人分だけ。当然、「私はいいので、お2人で」と譲り合う3人。「じゃあ、ジャンケンで!」とのその女性からの声に、我に帰った3人は、岡山駅での「バッテリー」バッグをめぐっての1回戦に続き、大ジャンケン大会の2回戦の幕を切って落とします。
 勝った2人が、敗者の笑顔に見送られ、申し訳なさそうに館内に入っていくと、先ほどの女性が再び女神の微笑みを! 知り合いが何人も入場待ちしているらしく、もう1枚、余ったチケットを見つけてきて下さったのです。しかも、さっきの2枚は受付番号(入場順番号)が確か60番台だったのに、今度のものは、私たちの13・14番よりも若い、1桁の8番のもの・・・・! 後から知ったのですが、この女性はどうやら、今朝ほど当館前に行列した際、先頭に並ばれていた方だったようです。ありえない展開! 正にミラクルとしか言いようがありません。

 4人は手を取り合って、喜びを爆発させています。これも、試写状もないのに、名古屋・京都・大阪から3人揃って、高い新幹線代を使ってまで来てくれたからこそ。また、昨夜の突然の電話にも躊躇せず、福岡のMさんが夜行バスに飛び乗ってくれたお陰でしょう。誰か1人でも欠けていたなら、こうはならなかったに違いありません。
 8番の受付番号札を持って、席取りの大役を担ったのは、京都のOさん。あまりに幸せすぎる急展開に、思考が追いついていない感じ。「あわあわあわ・・・・」という言葉が実際に人の口から発せられるのを、初めて耳にしました(笑)。そうこうする内、予定時刻の11時50分より数分遅れで、受付番号に従って入場が開始されます。私たちが狙うのは、2列目のセンター。この映画館は1列目は13席で、2列目は14席。「端から7番目と8番目を中心にして5人分の席を確保!」と、当館の会員である私がOさんに作戦を伝授します。どうせ、5人あとで私たち2人も続きますし、今朝ほど行列に並んでいたすぐ前の女性2人は、プレゼントを渡すため最前列の右端近くに陣取るでしょうから、Oさん・Mさん・私の3人がほとんど一緒に入場するようなもの。

 狙い通り、しっかりと2列目の真ん中へ3人で座ることが出来ました。やがて、残るお2人もやって来られ、4人は抱き合わんばかりに祝福を交わしながら、並んで腰掛けることに。その光景をそばで見ているだけで、こちらまで幸福感でいっぱいになります。
 1列目のど真ん中、7番目の席は関係者用として空けられており、そのすぐ横に座られているのは、行列の最前列におられた女性。3人にチケットを下さったのは、やはりこの方で、エキストラをやったとき顔見知りにもなっていた3人は改めて、お礼の言葉の波状攻撃! その方は4〜5人の仲間と来られているようで、『お』・『か』・『え』・『り』と書いたウチワも用意されています。きっと、チケットをあげる相手を探しておられたのでは。せっかく遣都くんが来てくれるのです。いや、” 帰郷 ” してくれるのです。空席になるのだけは、絶対に避けたいですから。もし私たちの手元に余分のチケットがあったとしたら、その方と同じように、是が非でも譲る相手を見つけに違いありません。

 が、空席になるかも、の心配は全く無用のものでした。当館の席数は100ちょっとですが、シートはどんどん埋まり、最終的には、両側通路や最後列の後ろ側通路にも立ち見の人がいっぱいの状態になったのですから。そう、ここはシネコンと違い、立ち見もありなのです。翌日の新聞記事によると、130〜140名が入場したそう。試写会の募集は、50組100名でしたから、それ以外にも結構試写状を出してたんですね。そして、両側通路の前の方に陣取っているのは、当地のマスコミ各社。カメラマンが何人もいますし、TVカメラも入っています。  「これも、TOMIさんが試写状を当ててくれたお陰です。あの1枚がなければ、私たちが今日岡山へ来ることはありませんでしたから、当然、このミラクルに遭遇することも・・・・」と4人は感謝して下さいますが、それは、私も同様。こんなに楽しい思いをさせてもらえるなんて、と手元に届けられた試写状には本当に感謝です。

 更に・・・・・! 最前列の空いている中央席に、主催者側の女性スタッフが何かのマスコット人形を持ってきて置きながら、隣席の、チケットを譲って下さった女性や、反対側に座る女性たちに、こう説明します。「舞台挨拶の最後に、遣都くんがこの席まで降りてきてマスコット人形を手にして、皆さんと一緒に、TV用の短いCMを撮影することになりますので、どうかご協力下さい」。ええええ〜〜っっ!!!! すぐ目の前の席まで遣都くんがやって来る〜〜っ?! 4人は信じられないというように互いに顔を見合わせます。もう、全員がアワアワ状態(笑)。

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「ダイブ!!」舞台挨拶レポート(続5)

 長らくお待たせしてしまった舞台挨拶が、ようやく始まります。左の壁際に控えていたスーツ姿の男性が、マイクを手に舞台へ。山陽放送の中尾アナウンサー。「え〜、皆さん、こんにちは。こういう司会は、よく若い女子アナとかが担当するものなのですが、おじさんが出てきて、ごめんなさい。それにしても、若い女性・・・・から、それなりの年齢の女性まで(笑)、とにかく女性の姿が圧倒的に多いので、急に緊張してきました」。最初の頃、なぜかマイクがガタガタと震動しているような雑音が入っていて、中尾アナは調整しながら、「震えている訳ではありませんので」(笑)。
 本日の司会を任された理由は、「実は私、この映画に出演してるんですね。児島マリンプールでロケが行なわれたオリンピック選考会の場面に、実況中継を行なうアナウンサー役で」。既に東京で試写をご覧になっている3人から、「ああ!」という声が聞こえてきます。

 そんな風に些か長い自己紹介の後、いよいよ主役を招き入れようとしますが、局のスタッフから「CM撮りのリハーサル!」との声が。「あ、忘れてました」と客席に段取りを説明して、掛け声の協力を依頼します。「舞台挨拶の後、遣都くんが舞台から降り、最前列の真ん中の席に置いてあるマスコット人形を持って、『映画は「ダイブ!!」。アレアレ』と言いますから、皆さんは『RSK』(山陽放送のこと)と言って下さい。5秒に収めなければならないので、早口でお願いしますね」。2度ほどリハーサルを行い、ようやく準備完了。「お待たせしました。それでは、『ダイブ!!』に主演したイケメン3人組の1人、林遣都さんに登場して頂きます!」。  舞台に向って右側前部のドアから、遣都くんが入ってきて一礼し、舞台へ上って、中央まで歩いてきます。薄手のカジュアルな白いジャケットに、あまり派手でないTシャツ。下は、確か薄い青色のGパンで、両方の膝から脛の辺りにかけてもう少しで破れて穴が開きそうな状態にわざと加工したもの。ジャケットは袖を2回ぐらい折り曲げて手首をのぞかせ、黄色のスニーカーを履いています。  スニーカーに合わせたような黄色い声援(笑)と、温かい大拍手! 最前列の女性陣はウチワを見せながら、「お帰り〜」と舞台に手を振ります。つられて客席のあちこちからも、「お帰り〜」コールが。こういう場に慣れておらず、アワアワ状態になることもあるらしい遣都くんですが、大歓迎ムードの場内の雰囲気に、リラックスした笑顔を浮かべます。まだ若干うつむき加減であり、そうすると視線は自然に、2列目の『遣友会』の皆さんに注がれることに。ゴールデンウィークのトークイベントで最前列に陣取ったり、抽選に当って握手 & サインも貰ったりと、顔を覚えられているので、遣都くんの表情が ” おや? ” となり、「あ、どうも」と軽い会釈が送られたみたいです。後で皆さんから、興奮覚めやらぬ状態でのお話をお聞きしたところによると(笑)。

 遣都くんは身長も伸び、程よく逞しくなった印象。もっとも、昨年2月末に「バッテリー」の試写会で彼を見た時には、会場はシネコンの一番大きなシアターであり、その真ん中辺りの列に座っていたため、舞台上の彼は遠くにしか見えていませんでしたから、単純比較は出来ませんが。中尾アナは、最前列で振られたウチワを指して、「 ” おかえり ” ですって」と遣都くんに話しかけ、「うれしいですよね〜」と場内のこの歓迎ぶりに触れると、遣都くんからは「岡山は、第2の古里だと思ってますから」の泣かせる答え。あちこちから、再びの「お帰り〜っ!」。
 遣都くんの映画での役名は、坂井知季(ともき)。「坂井選手、今日の調子はどうですか?」との質問に、ちょっと戸惑う遣都くん。中尾アナの顔をじっと見て、ようやく気づいたようです。「あぁ、マリンプールのロケで!」と、照れたような、懐かしむような笑顔。「言って下さいよ! 顔、覚えるの苦手なんですから」(笑)。2人は今日、事前の挨拶を交わすタイミングがなかったようで、顔を見合わせ、声を上げて笑い合います。このハプニングにより、遣都くんは一層リラックスできたみたいで、最後までアワアワ状態になることはありませんでした。

 高飛び込みの練習は、約3ヶ月に渡って行なったのだそう。「10メートルの高さから本当に飛んだんですよね?」。「飛びました」の答えに、場内からは「ほう〜っ!」との感嘆の声(笑)。「後ろ向きでも飛び込みましたから」と遣都くんは、舞台の前端で半分背中を向けて、そのポーズ。最前列と、そしてもちろん2列目の面々は、軽く「わ〜、きゃ〜っ!」状態(笑)。「初めて10メートルの台から飛んだ時は、勢いでした。ダイビングクラブのチームメイト役として全部で8人の男優が出演していて、その中で2人は前からやってたみたいな上級者なんですけど、僕はその2人に次いで3番目に飛び込むことができたんです」。
 「10メートルの飛び込み台からだと、下のプールはどんな感じに見えるんですか?」と訊かれ、「これぐらいですかねぇ」と、両手の指で15センチぐらいの四角を作ってみせる遣都くん、「プールの外へ飛び出してしまうんじゃないかと思ってしまうんです」。客席は、「ほぅ〜」と納得。「これ(15センチ)は大袈裟ですけど」との絶妙のタイミングでの遣都くんからの訂正に、爆笑が湧きおこります。トークイベントで修行を積んできた成果が出たのでは。「最初は足から。その内、頭から飛び込めるようになりました」。「役者って大変なんですねぇ」と中尾アナ。

 そうこうする内、たちまち予定時間も残り僅か。後で、『遣友会』のみんなと、「冒頭での自己紹介時間が長すぎ!」と中尾アナへの不満をぶつけ合ったものでした(笑)。最後に、遣都くんからのひと言です、「間違いなく満足して帰ってもらえる映画になっていると思います。色んな人に広めて下さい。宜しくお願いします」。  場内からの拍手が静まるのを待って、マスコミ向けのフォト・セッション。右側通路には、新聞やタウン誌等のカメラマンが控えており、遣都くんはそちらを向いて、幾つものフラッシュを浴びます。続いて、左手にはTVカメラ。10秒ほど軽く笑みを向けます。  これで切り上げようとする中尾アナですが、スタッフや客席に気づかされ、遣都くんにCM撮影の段取りを説明します。舞台にはキャメラマンや、照明、録音等の係りが上っていき、準備。遣都くんが舞台から降り、最前列中央の席を置いていたマスコット人形に手を伸ばします。すると、その動きを、” 私たちに握手を求めてるんだわ ” と都合よく解釈した『遣友会』の4人は、一斉に両手を遣都くんの方に!! 狙ってたな〜っ(笑)。握手できたのは1人か2人だったようですが、全員が遣都くんの手には触(さわ)れた模様。この席にして、大正解でした。  CMは、3回やって、無事終了。いつ流されるのでしょう? 6月14日(土)の公開前1〜2週間に集中して放映されるのでしょうか。その場で遣都くんは、客席に向き直り、一礼。  また、舞台に戻り、中尾アナから「林遣都さんでした!」と締めくくられた時には、深々と体を90度以上曲げ、頭のつむじが完全に見えるほどの礼をしてから、拍手に包まれながら出入口に向います。そしてドアの所で、当然のように客席に頭を下げてから退出していったのでした。  いや、礼儀正しさや謙虚な姿勢は、噂に違(たが)いません。「バッテリー」の時もそうでしたが、舞台挨拶を見て、映画や彼のことをますます応援したくなりました。

 4人は、もう放心状態。” これ以上、食べられません ” といったところ(笑)。まあ、映画が始まりさえすれば、びしっとするでしょう。何しろ、当館はミニシアターにしてはとても大きなスクリーンを有しているのですから。いつもの私の指定席は、最後列(8列目)の真ん中辺り。それが今日は2列目なので、かなりのド迫力映像となって襲いかかってくるに違いありません。  事実、始まって間なしに遣都くんのアップが映し出された時には、「でかっ!」という声が4人の誰かから漏れてきたのでした。

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「ダイブ!!」舞台挨拶レポート(続6)

 今回は、「ダイブ!!」の感想やら、鑑賞時の邪魔にならないような解説やらを綴っていくことに。映画はなるべく白紙の状態で観た方がより楽しめますから、あらすじの紹介はやめておきましょう。と言いながら、所々どうしても見所に触れてしまいますが、実際に映画をご覧になると、映像の迫力に引き込まれ、ここでお読み頂いた内容など、どこかへ吹っ飛んでしまいますから、どうぞ安心して目を通して下さいますよう。

 主役は、同じダイビングクラブで競い合う3人の若者たち━━。小さい頃に見たある光景に惹き込まれクラブに通うようになった平凡な中学生・坂井知季役に、林遣都くん。彼は、アメリカ帰りの女性コーチから、飛び抜けたある能力を見い出され、それをきっかけにどんどん上達していきます。
 孤高のエリート・ダイバー、富士谷要一役を演じるのは、現在公開中の「砂時計」にも出演している池松壮亮くん。父親がコーチをしており、二人三脚で・・・・というか、父親に代表されるクラブ側の期待を一身に集めて、オリンピック出場を半ば義務づけられています。「ハチワンダイバー」でドラマ初主演を務めている溝端淳平くんが扮するのは、津軽からスカウトされてきた野生児ダイバーの沖津飛沫。彼の祖父は、スワンダイブを得意とする高飛び込みの名選手でした。  「バッテリー」に出演していた蓮佛美沙子ちゃんが、飛沫の彼女役。それなりの色気を要求される役で、ちょっと心配していましたが、なんとぴったりの好演。津軽の女を、方言も見事に演じていました。

 中学生の知季がオリンピックをめざすということで、最初は違和感を抱いたものです。が、すぐに、水泳の岩崎恭子ちゃんは中学2年で金メダルを獲ったのだと気づき、納得できたのでした。昨夏の撮影時点での遣都くんは高校2年生ながら、まだ大人びた顔をしていなかったため、中学生という設定でも全然おかしくはありません。  金沢市で撮影されたという、劇中でコンクリート・ドラゴンと呼ばれるダイビングクラブの飛び込み用プールがとても良いです。古びてはいますが、どこから撮っても絵になる感じで、夕日に照らされシルエットで浮かび上がるそれは、正にドラゴンのよう。いつか、この目で本物を見てみたいものです。

 本作には、前述の蓮佛美沙子ちゃんをはじめ、「バッテリー」を連想させるものが幾つか出てきます。もっとも、事前情報として色々耳に入っていたため、そう思っただけで、普通の観客なら関連づけて観ることは、まず、ないでしょうが。その2つ目の連想ポイントは、「バッテリー」のキャッチャー役・山田健太くんが、たぶん声だけの出演をしていること(笑)。いち早く東京での試写会に行かれた『遣友会』の3人がエンドクレジットに彼の名前を見つけ、知季と電話で話す友人役として声だけの出演だったのだろうと推測し、事前に教えて下さったのです。ここは、映画が始まってから20分ぐらいの場面だったでしょうか。お陰でぼんやりと聞き流さずに済みました。  『遣友会』の皆さんがエキストラとして参加した『イオン倉敷』1階のレストラン街中央広場付近で撮影されたシーンは、確か前半の終わり近く。遣都くんと池松くんが座ってクレープを食べたり、談笑しながら通路を歩いていくところに居合わせる一般客としての出演。全員背中しか映っていなかったようですが、遣都くんと同じ画面に収まっているのですから、これ以上を望んだらいけません!(笑)  そんな、映画の本筋とは関係のないところに注意が向いていた事もあり、映画の前半は正直、「バッテリー」ほどには惹き込まれないなと、ちょっとあせっていたのです。「バッテリー」はベテランの滝田洋二郎監督。それに比べ「ダイブ!!」は、新鋭の熊澤尚人なので、仕方のないことなのか・・・・・・。  が、後半になり、体の中を軽く電流が走る、待望の瞬間がやって来ます! 要一が、コーチでもある父親の期待にそむいてまでも、小さい頃から自分の周りに常に存在していた色んな枠から飛び出していこうとするところ。鼻の奥がつんとしたと思ったら、いつの間にか片方の頬がひと筋濡れていました。以後は、なんとか我慢しましたが。この親子関係はラストまで重要な要素としての描写が続き、『遣友会』の皆さんも、終盤近くで父親が思わず叫んだひと言には涙を誘われたようです。
 ここからは、エンディングまで惹き込まれっ放し。クライマックスは、児島マリンプールで約10日間に渡って撮影されたオリンピック選考会の激闘! プールでの撮影には、なんでも「スパイダーマン」で使用された最新式のスパイダー・カムとかいうキャメラが使われたのだそう。レンタル料は大金だったとか。それだけのことはある映像が撮れていました。

 選考会には勿論、主役の3人とも出場しており、要一にも飛沫にも背負っているドラマがあるのですが、知季のそれは、あまりにも少年ぽいものであるため、場内からは苦笑が漏れる有り様。でも、知季の・・・・遣都くんのキャラクターに似合っており、悪くはありません。  展開のドラマティックさと共に、主役3人の飛び込みの見事さにも深く魅了されます。ノースプラッシュの着水も鮮やか! また、女性ファンは、練習や競技の際の水着姿のカッコ良さにも惚れ惚れしてしまうでしょう。知季たちは飛び込みます。プールへ・・・・、津軽の海へ・・・・、そして、彼らを取り巻く様々な枠を飛び越えた地平へと。
 6回の試技の合計得点で競う高飛び込み。飛沫が・・・・、そして要一もが、気力を振り絞って最高のダイブを披露した後、最後に、地上10メートルの飛び込み台に姿を現わすのは━━。

 「バッテリー」のラストは、遣都くん演じる巧がしなやかなピッチングフォームから天才という名にふさわしい一球を投じるところで、光に溶けていくようにエンディングを迎えました。今作でも ” もしや・・・ ” と思ったものの、さすがにそこまでの類似性はなく、しっかりと決着がつくまで見せてくれます。
 知季が6回目の試技として選択したのは、飛び抜けたある能力を最大限に活かした、誰もが挑戦さえしなかったウルトラダイブ! 飛び出しの刹那・・・・、空中で・・・・、回転しながら・・・・、そして、着水の瞬間、知季は何を見たのでしょうか。

 本年度の日本映画マイ・ベストテン入りの有力作となってくれました! 満足感でいっぱいになりながら、エンドロールが流れていくのを見つめる内、様々な思いが脳裏を去来します。4月下旬に私の手元に届けられた1枚の試写状から幸福の連鎖が始まった末の、本日の『遣友会』の岡山大集合。そもそもの始まりは、昨年の「バッテリー」の舞台挨拶付き試写会に私が当選したことにあったように思います。その際のレポートを『遣友会』の皆さんが読んで下さったのが、距離がぐっと近づく大きなきっかけになったのですから。
 そんなことを思っていたら、そろそろエンドロールも終わる頃。この後の ” あれ ” は、上映開始前に打ち合わせ済み。さあ、そろそろ流れ終わって、真っ暗になります・・・・。

 なりました。何度も参加した各地の映画祭で慣れている私が、タイミングを外すことなく最初の「パチ!」を送ります。すぐ様、横の4人からも拍手が湧き、たちまち会場全体に広がったのでした。拍手が続く中、ゆっくりと場内が明るくなり、ようやく途切れたと思ったら、代わりに、満足そうなざわめきが、そこかしこから。めったにない拍手体験を味わえたことで、客席全体の満足度が星半個アップしてくれたのではないでしょうか。
 多くの人が、なかなか席を立とうとしません。いつまでも、この夢の場所に留まっていたいと願っているかのように。私たちも、そう。結局、会場から退出したのは、私たちが最後になってしまいました。

 外へ出ると、またまた笑顔を浮かべてしまう出来事が。試写会への入場時には一面の雲に覆われていたのに、すっかり晴れ渡っているではないですか!
 当館の出入口と外のガラスケースに貼られてある「ダイブ!!」のポスターの前で、みんなで記念写真を撮った後は、近くの駐車場にとめている私の車まで移動し、絶好のロケ地巡り日和となった空のもと、さあ、児島マリンプールへ出発です!

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「ダイブ!!」舞台挨拶レポート(続7)

 ドライブの途中では、私の家から3kmぐらいの所も通り、いくぶん裏道的な道を辿って、山というか高台のような所を越えると、海の一部が見えてきます。そう、瀬戸内海。車中でも、歓声が上ります。そこから、ちょっとクネクネした道を下り、平地になってから走ること数分。左手の所々にまた海が見えだし、だんだんその割合が多くなり、目的地まであと僅か、の予感に包まれます。「あった、マリンプール! 映画のまんま」の、第一発見者からの声。が、運転者に脇見は禁物(泣)。標識もあり、左折して数百メートル行くと、施設の駐車場に到着します。16時少し前。約1時間の、まずは順調なドライブでした。現在は太陽がちぎれ雲に隠れていますが、もうすぐ顔を出してくれるでしょう。ここからは、エントランスホール等の普通の建物が見えるだけなので、” あの ” 飛込みプールと私との初対面は、もう少し先。

 正面玄関から入ると、左手の壁に、ちゃんと「ダイブ!!」のロケが昨年9月に行なわれた事を示すプレートが埋め込まれています。皆さんは、早速、嬉しそうにカメラで撮影。見上げると、2階通路脇のガード用の柵には「ダイブ!!」のポスターが何枚も貼られているではないですか。
 階段を上って、すりガラスのドアを開けて、表へ出ると、目の前には屋外50mプールが。そして、右手には、瀬戸内海をバックにした、さっきスクリーンで観てきたばかりの飛込みプールの建造美!!! 飛込み台自体がどこから見ても絵になる上、間もなくサーッと陽が射すという照明効果で、ますます私たちの視線を離しません。しかも、本当にすぐ後ろが瀬戸内海のマリンブルー。加えて、海と一体化したような青空のブルーまで背景にするという・・・・! 晴れてくれて、良かった。曇天や雨なら、魅力は4分の1・・・・、いや、5分の1でしょう。” 晴れの国・岡山 ” の面目躍如!(笑)

 気がつけば、何と、小学校高学年ぐらいの女の子と、低学年ぐらいの男の子が、飛び込みの練習をしているではないですか。男の子は練習用の3メートルの台から。女の子は競技用の5メートルのものを使い、後ろ向きになり上体を前屈して足にぴたりと付け、一瞬の静止の後、水中へダイブ! 着水も見事で、思わず全員で拍手を送ったのでした。風が冷たくて、ちょっとかわいそう。でも、まさか、本物が見られるなんて・・・・! 一体、今日いくつめのミラクルなのでしょう。もう、面倒くさいので数えるのをやめました(笑)。  飛込み台をバックにしての撮影タイム。集合写真の後は、1人ずつポーズをとってカメラに収まります。最初の1人がスワンダイブの飛込み姿勢を真似たため、後のみんなも右へ倣え。このまま飛込み台が夕日に染まるところまで見続けていたい気もしますが、初夏の日は長いし、次なる目的地も待っています。それに━━。

 予定には入れてなかったのですが、すぐそばにかかっている瀬戸大橋の一部が私の目に入ったため、せっかくなので、はっきり見える高台まで皆さんをお連れすることを思い立ったのです。16時30分を少し回った頃、マリンプールに別れを告げ、車を5分ほど走らせ、見晴らし台から瀬戸大橋や瀬戸内海の眺望を楽しんで頂いたのでした。

 最後に、もう1ヶ所、忘れてはならない重要なロケ地をめざすことにしましょう。そう、エキストラとして出演された舞台『イオン倉敷』です。ただ━━。1階レストラン街中央広場辺りで行われた撮影は、遣都くんと池松くんがテーブル席に座ってクレープを食べたり、通路を談笑しながら歩くシーン。その時と同じクレープを食べながら、撮影のあとを辿るというのが今回の目的なのですが、今朝ほど『シネマ・クレール』前に行列していた際、すぐ前の倉敷市内から来られた方にこの話をしたところ、車を出入口そばにつけて販売しているクレープのそのお店が、「最近は『イオン倉敷』に来ていない」とおっしゃるのです。
 が、今日も来ていないとは断言できないし、『遣友会』にとって一番重要なロケ地なのだから、と迷うことなく車を走らせます。40分ぐらいのドライブで、18時少し前に到着しました。駐車場の空きスペースを探して、レストラン街への出入口近くを車で通りかかった時、「あ、出てる!」の弾む声が車内に響き渡ります。クレープの移動販売車が、ちゃんと、いつもの場所で営業しているではないですか! 言うことなし。すぐそばに1台分の空きがあり、エンジンを切ると、皆さん、飛び出して行かれます。

 このお店のクレープは、撮影時に食べて気に入ったらしく、何ヶ月後かに別の場所で再び買い求め、遣都くんがHPの日記で好物だと紹介していたスイーツなのです。販売車の中には、若い男女の店員が。注文のあと話し掛けると、女性の方は、撮影時、現場におられたという事が判明。「今日、試写会があり、遣都くんが舞台挨拶に来てくれたんですよ。私たちも、後ろ姿ですが、同じ画面にちゃんと映ってました!」と伝えると、「いいな。映画、早く観た〜い!」と、話が弾みます。車内の、すぐ目の前に飾られてあるのは、遣都くんのサイン色紙! 撮影後、協力のお礼に郵送されてきたそうです。彼は ” フルーツミックス生クリームのカスタード&チョコトッピング ” が好きなのですが、あいにく2人分しか残っていなかったため、3人は別のものに。貴重なその2人分の内の一つは、有り難いことに私に手渡され、5人は自分のクレープを持って、館内へ。

 「ここで、クランクアップのとき遣都が泣きながら挨拶したんですよ」「この通路を、2人があそこからこちらへ歩いてきて、私たちはそこに座ってたんです」━━まるで昨夜のことのように、目をキラキラさせながらの皆さんからの話を聞かせてもらいながら、そのエリアを半周。広場の2つ並んだテーブル席が空いていたので、座ることに。1つには、ご婦人が1人で腰かけられています。椅子が3脚ずつだったため、ご婦人に断わってお借りし、いったん座ったものの、そのご婦人が席をお立ちになったので、即、そちらのテーブルへ移動。撮影時に、遣都くんと池松くんが座った席なのだとか。「誰が、どの席だったんですか?」と訊くと、「TOMIさんのとこが池松くんが座った席です」とのこと。やった!、とその場では大喜びしたものの、後で考えると、それほどでもなかったような・・・・(笑)。  食べる前には、やはり記念撮影。クレープをテーブルの中央に集めて花びらの形にしたものも、カメラに収めます。実は私、コンビニやケーキ屋で買ってきたものは食べたことがありますが、クレープ屋で売られている本物は、この日が初体験。生クリームやホイップクリームが大好きなので、とても美味しく頂きました。

 さて━━。そろそろ帰路についた方が良い時刻。もう、何も思い残すことはありません。この時は、こう思っていたのですが・・・・・。  ここから10分足らずの倉敷駅へ向かいます。車中では4人の会話が途切れなく続く中、多少あせった私がようやく切れ目を見つけて、口をはさみます、「間もなく駅に到着しますけど、軽く『じゃあ、また』でお別れしましょうね。あっさり済ませた方が、すぐまた会えそうなので」。提案は、満場一致で賛同を得ました。

 倉敷駅の送迎用エリアは車でいっぱい。通り抜け用の車線に臨時停車して、皆さんに下車して頂きます。もちろん、お別れの言葉は、「じゃあ、また!!」。そして、慌ただしく車を発進させます。皆さんも、慌ただしく歩道の方へと。ちょっと残念なようにも思えますが、これで良いのです。ゆっくり別れの挨拶を交わせる場所だったとしたら、去りがたく、寂しい気持ちが残ったでしょうから。

 4人は、改札口のある駅ビル2階へ。連絡通路を反対側へ抜けると、目の前にあるのは『チボリ公園』。ここは、昨年9月末、「ダイブ!!」が深夜2時過ぎにクランクアップした翌日に、遣都くんと、「バッテリー」でキャッチャー:永倉豪役を演じた山田健太くんの、2人の握手会が開催された思い出の地なのです。『遣友会』の皆さんがこちらにも参加されたのは言うまでもありません。  時刻は、19時頃。ちょうど、チボリ公園全体が夕日に染まっています。絶好のシャッターチャンス! 駅2階から続く連絡通路の上で皆さんは、嬉しいことに私が差し上げた「バッテリー」の手提げバッグを中央に掲げて、この素晴らしい1日の締めくくりにふさわしい写真をものにされたのでした。完璧なラスト。4人にとって、願った事の200〜300%が実現してくれた1日だったのではないでしょうか。もちろん、私も同じです。
 岡山駅に着くと、4人は、昨年9月に【エキストラ体験 & 握手会】のあと打上げをしたのと同じ居酒屋に入り、美酒を酌み交わしたのでした。ああ、この席にも参加したかった・・・・・! 唯一の心残りが、これです。

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「ダイブ!!」舞台挨拶レポート(続8)

 ほとんどが舞台挨拶以外の話になってしまった(笑)拙レポートにも、ようやくピリオドを打つ時がやってきました。倉敷駅でのお別れ同様、あっさりと筆をおくことにしましょう。きっと、また、こういうレポートを書く機会がやってくるでしょうから。  まだ「ダイブ!!」が公開もされていないのに些か気が早いですが、遣都くんの次なる映画主演作は、春休みに大阪でロケが行なわれた「ラブファイト」という作品。何と、同地に住む『遣友会』のお1人は、幸運にもまたまた遣都くんと同じシーンでのエキストラ出演を実現されたのです! 公開時期には当然、ロケ地巡りが計画されることでしょう。声をかけてもらうのを期待している私です。  「ラブファイト」の公開は、今秋の予定。メガホンを取ったのは、毎年私が参加している『湯布院映画祭』でお馴染みの成島出(いずる)監督なのです。同映画祭は、8月末の開催。「ラブファイト」が特別試写作品に選出されないかなぁ・・・・。遣都くんは夏休みも当然、次の映画の撮影だろうけど、8月の終わり頃にはたぶんクランクアップしている筈なので、俳優ゲストとして来場してくれないかなあ・・・・。そうすれば、『遣友会』の皆さんと、湯布院で再会できるのに! 今回これだけのミラクルを体験しただけに、何だか、次なる願いも実現してしまいそうな気がしてなりません(笑)。

 試写会の1週間後に『シネマ・クレール丸の内』へ行ったところ、あの時にはロビーがものすごく混雑していたため仕舞われていた「ダイブ!!」の大きな立て看板が、以前のように入口付近に出されてあり、舞台挨拶の折にしたのであろう遣都くんのサインがしっかりと書かれてあるのを確認しました。自分の裸の胸の辺りに。なかなかカッコいいサインです。

 映画や小説は、よく3部作になるような作られ方をします。「バッテリー」「ダイブ!!」と、これで岡山ロケ作品が2本完成。何年かの内には、きっとまた遣都くんの主演作が岡山で撮影され、試写会には彼が里帰りしてくれることでしょう。その舞台挨拶付き試写会に、絶対当る自信があります(笑)。そして再び、この5人で岡山に集結するのです。
 忘れられない映画が、また1本増えました。私にとって2008年は、「ダイブ!!」を『遣友会』の皆さんと一緒に観た年として記憶されていくことでしょう。

                                 (終)

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「ダイブ!!」舞台挨拶レポート(番外編)

 5月11日の「ダイブ!!」試写会で林遣都くんと一緒に撮ったCM(映画と、山陽放送のPR用)を、ようやく目にすることが出来ました。

 映画の公開は今月14日なので、6月に入った頃から放映開始になるだろうなと読んでいたら、6日(金)深夜の「ユタンポ」という山陽放送の番組で「ダイブ!!」を取り上げるという情報が耳に。その番組内か、前後のCM枠できっと流される筈。
 と、前日に新たな動きが! 『遣友会』のお1人から、「6日夕方の山陽放送の『イブニングDonDon』という番組に遣都くんが生出演するので録画をお願いします」との依頼が飛び込んできたのです。6日は平日の金曜日。” 高校生の遣都くん、学校は? ” との心配は、ひとまず脇へ置いておきましょう。わざわざ岡山まで来てくれるのですから(笑)。試験休みか、学校行事の関係で休みなのかもしれませんし。
 録画の要請は、『遣友会岡山支部』(笑)として当然の任務なので、もちろん快諾。もとより、5月11日に各テレビ局が行ったであろうインタビュー映像が映画の公開が近づいてきたら流される筈と、新聞のテレビ欄を毎日チェックしていましたから、もし要請がなかったとしても、間違いなく録画していたことでしょう。

 その「イブニングDonDon」には、遣都くんだけでなく、「バッテリー」にも出演し「ダイブ!!」では溝端くん扮する飛沫(しぶき)の彼女役を演じていた蓮佛美沙子ちゃんと、岡田プロデューサーも登場。ロングヘアーの美沙子ちゃん、映画同様に大人っぽいです。  遣都くんはニコニコと落ち着いており、トークも最後まで何の問題もなし。 ほとんどのイベントに参加してきた『遣友会』の皆さんのよると、先月の岡山での舞台挨拶の時から急に、しっかり喋れるようになったそうなのです。“ 第二の故郷・岡山に里帰りして懐かしい空気に触れ、俳優のスイッチが入ったのでは ” との嬉しい推測。  トークコーナーで印象的だったのは、岡田プロデューサーが語った、クライマックスのオリンピック選考会のロケ地を児島マリンプール(倉敷市)に決めた経緯について。同氏は「バッテリー」も担当しておられ、同作のキャンペーンの際には既に「ダイブ!!」を映画化することが決まっていたため、岡山県のフィルムコミッションから児島マリンプールを紹介されていたそうなのです。が、全てのロケが岡山県内で行なわれた「バッテリー」と違い「ダイブ!!」は各地でロケするため、岡山はやはり遠いというのがネックになったのだとか。製作費を出来るだけ抑えたいプロデューサーにとっては(笑)。
 それに、ロケを行なう時期は9月下旬であり、児島マリンプールは、日本のみならず世界でも珍しい海に面した飛込み台を有するプールゆえ、海風で俳優たちが寒い思いをするかもしれないし、時期的に台風の影響を受けてロケ日程が苦しくなる恐れも。けれど、ふさわしいプールはなかなか見つからず、熊澤監督やメインスタッフを連れてきたところ、みんな一発でマリンプールを気に入ってしまうことに(笑)。

 結果、“ 仕方ない・・・・! ” と決断した児島でのクライマックスシーンのロケは好天に恵まれ、予定より早く終了するという大成功を収めたのでした。スクリーンで、あの “ 映画のために大金を投じて建造したかのような ” 海・空のブルーと一体化したマリンプールの映像を観ると、そこへ行ってみたくてたまらなくなるでしょう。岡山県民ならその前に、あんな素晴らしい施設が県内にあるとは、まず信じられないでしょう。私みたいに(笑)。
 ロケが早く終わったのは良いのですが、ために『遣友会』の皆さんのここでのエキストラ出演はなくなってしまい、イオン倉敷のみに。でも、そういう事態があったればこそ、こうしてこの時期に、もう1ヶ月半以上も夢のような日々を送れているのですから、善しとしましょうね、皆さん。収穫の多い「イブニングDonDon」でしたが、あのCMはここでは流されず。

 期待は、やはり、深夜放送の「ユタンポ」に。実は、司会のA田氏は、いつも赤いスーツで東京での大きな記者会見等に乗り込んでいき、質問コーナーでもその赤を活かして、司会から指名してもらうような人。
 2月中旬に開催された『日本アカデミー賞』の受賞パーティーは、それなりの金額のチケットを購入すれば一般人の参加も可能であり、遣都くんが新人賞を受賞したので『遣友会』の面々も出席したのですが、何と、確かディナーのテーブルがそのA田氏と一緒だったのです。彼から色々話し掛けられたりもしたとか。その時は、かなりユニークな人という印象だったようなのですが、それが━━。こんな風につながっていたとは?!(笑)

 録画して観た「ユタンポ」の「ダイブ!!」特集では、まず、児島マリンプールでのロケの模様が紹介された後、5月11日の試写会で遣都くんが入場してくる所が映されます。『遣友会』の皆さんの後頭部も、同じ画面に入っていたようです。“ これは、CMの撮影風景も流されるかも?! ” と期待したものの、残念ながら、それはなし・・・・。この後は遣都くんのインタビュー等へと続き、悪くない内容でした。さあ、後は、CMをキャッチするのみ。
 が、番組は終了。こうなったら、山陽放送へ問い合わせの電話を入れ、CMが放映される日時を教えてもらうしかないかなとテープを早送りしながら考えていたら、次の番組との間のCMタイムに、とうとう待ち望んでいた映像が!
 ━━ 客席最前列中央席の前に立ち舞台の方を向いた遣都くんの「映画は『ダイブ!!』。アレアレ(にっこり)」に続けて、客席のみんなが「RSK!」。 2列目中央に陣取る『遣友会』の皆さんは4人ともはっきり映っています。内2人の顔は、遣都くんの笑顔のすぐ横。頬と頬がすりすり状態ではないですか! これを観たなら、もう失神間違いなし(笑)。私はというと・・・・、予想通りでホッとしたというか、ちょっぴり残念というか、右腕のみフレームに収まっていたのでした(笑)。
 テープは早速、翌土曜日の昼間、『遣友会』のダビング担当の人の所へ発送。山陽新聞のこの日の朝刊にちょうど載っていた、遣都くんへのインタビュー記事の切り抜きと共に。
 「ダイブ!!」の公開まで、あと1週間を切りました。初日・2日目は、東京や横浜の数館で舞台挨拶が行なわれる予定。『遣友会』の皆さんは、当然上京です。15日の横浜は、最前列中央の特等席をゲットしたとか。14日の東京も、2館でなかなかの席の入手に成功した模様。応援活動も、いよいよクライマックス! どうか、悔いなく燃え尽きて下さい。秋には「ラブファイト」が控えており、すぐまた活動再開となるでしょうから、ここらで一旦はっきりと区切りをつけましょう(笑)。

 私も14日か15日には、2回目の「ダイブ!!」を楽しむため、また『シネマ・クレール丸の内』に足を運ぶ予定です。ご近所のシネコンでも上映されるものの、やはり思い出のあの客席で観たくって。但し、今度は2列目ではなく、スクリーン全体がよく見える、いつもの最後列に座ることになる筈。

 これをお読み頂いた皆さんも、良ければスクリーンでご覧下さい。そして、映画に・・・・、マリンプールに魅せられて、実際に見てみたくなったなら、どうぞ、ロケ地巡りにお出かけ下さい。お尋ね下されば、児島マリンプールへの道順やイオン倉敷での撮影場所など、詳しくご説明しますから!