TOMIさんの高崎映画祭レポート'10(第24回)

 私の住む岡山市内でも、この冬初めてはっきりとした積雪(5センチ)を記録した翌日の3月10日(水)に、『高崎映画祭』 の授賞式(3月28日に開催)のチケットが発売され、無事に購入することが出来ました。 降雪が前日で良かった! 朝早くからの仕事の私は、10日は9時過ぎに切り上げ、[チケットぴあ] の窓口に車で向かったものの、雪で渋滞していたなら、発売開始時刻である10時までに辿り着けなかったかもしれませんから。

 コンサートや色んなイベントのチケットが発売されるのは土曜日が多いもの。 平日は、そういうライバルがいないためスムーズに先頭で買えましたが、後で聞くと、10時07分には [チケットぴあ] の分は完売してしまったそうです。 列の前に誰かいたなら、危なかったでしょう。 ふぅ...!  チケットの代金は1500円。 昨年の2000円より安くなっています♪ 本映画祭は約2週間に渡って開催され、授賞式や、色んな映画の上映が行なわれるのは、例年、高崎市文化会館(キャパ700席ぐらい)でした。 それが昨年は確か改修工事が入ったため、キャパが1900席もある別会場に変更されたのです。 会場使用料が高かったため、2000円に設定したのでしょうか。 キャパが3倍近くにもなり、売れ残る可能性も考えて? まあ、実際は、お昼前後には完売したみたいですけど。

 昨年は、前から5列目(3列目までは関係者席)のセンターという特等席でした。 高崎市文化会館に戻った今年は、【14列の13番】。 5列目に比べればかなり後ろですが、双眼鏡なしでも大丈夫なぐらいのステージからの距離だし、センターエリア横の通路をはさんだ左側エリアの通路脇から2番目という、真ん中に近い位置なので、見やすさもまずまずでしょう。 うん、OKです。  授賞式に参加するためには、その前にセットで上映される映画から入場しておかなければなりません。 残念なのが、その作品が、2月にヨコハマ映画祭で2度目を観たばかりの 「のんちゃんのり弁」 なのです。 正直、“ またか!” という感じ(笑)。 昨年の会場は、座席が前後左右とも狭く、身動きできない感じでしたけど、今年の文化会館は昨年改修され、席も座りやすくゆったりしているのでは。 3度目の 「のんちゃん」、たぶん、しっかりと居眠りしてしまうでしょう(汗)。

 私の日程は、昨年と同じで2泊3日(27日〜29日)。 行き帰りとも 【青春18きっぷ】 を利用し、それぞれ丸一日電車に揺られることになります。 授賞式当日である28日(日)の東京〜高崎間の往復も、当然 【18きっぷ】。 今年は、ロビーの辺りの見学だけでなく 『シネマテークたかさき』 でちゃんと映画を観ようと思っています。 ミニシアターを応援する意味でも。
 それから昼食を取り、会場へ向かう、と。 昨年の会場は、ここから3〜4分でしたが、今年の文化会館は、徒歩で30分ぐらいかかるのだとか。 信越本線に乗り高崎駅の次の北高崎駅で下車した方がかなり近いみたいなので、そうするつもりです。 【18きっぷ】 もあることだし。

 会期中は何十本もの映画が上映され、観られなくても取り上げて話題にしたい作品が何本もあるのですが、ここでは1本のみ、簡単に触れておきましょう。 昨夏の湯布院映画祭で試写上映され、2月のヨコハマ映画祭には金子修介監督が映画の宣伝に登場された 「ばかもの」 が、4月10日に先行上映されるのです。 何と言っても、ここ高崎でロケされた作品ですから。 本作は、先日閉幕した 『ゆうばり映画祭』 にも出品されており、この両映画祭で上映されることを、映画のメインキャストのお1人である白石美帆さんのブログに昨年の夏以来となるコメントを書き込んでお知らせしたのでした(笑)。 早く、公開時期が決定しますように!

 そうそう、授賞者の出席の有無ですが━━。 昨年は、チケットが発売された3月7日の前の日にプレス発表されました。 今年は、2週間前の今日になっても、まだ判明していないみたいですね。近日中には、たぶん。  主演女優賞を 「のんちゃん」 の小西真奈美さんとダブル受賞したペ・ドゥナさんが来場してくれますように! 残念ながら前の方の席が取れなかったので、来てくれても、スタンディング・オベーションは出来ないかもしれませんが(笑)。  2月に 『キネマ旬報表彰式』 に一緒に参加した高崎在住の友人は、今年も映画祭のスタッフをしてくれています。 別れる際、「また来月!」 と手を振り合った約束を、これで無事果たせます。


 今年の受賞結果について、事前に書き込んでおきましょう。 映画祭から帰ったら、すぐにメインの授賞式の詳細をレポできるように。

◎最優秀作品賞… 「空気人形」 (是枝裕和監督)
◎最優秀監督賞… 園 子温 (「愛のむきだし」)
◎最優秀主演女優賞… ペ・ドゥナ (「空気人形」)
             … 小西真奈美 (「のんちゃんのり弁」)
◎最優秀主演男優賞… ARATA (「空気人形」)
     … 松山ケンイチ (「ウルトラミラクルラブストーリー」)
◎最優秀助演女優賞… 星野真里 (「空気人形」)
◎最優秀助演男優賞… オダギリジョー (「空気人形」)
             … 森山未來 (「フィッシュストーリー」)
◎最優秀新人賞… 安藤サクラ (「愛のむきだし」)

 今年は、【若手監督グランプリ】 と 【特別賞】 がありませんし、ダブル受賞も少なくなったため、全員が出席してくれたとしても、昨年の20人より半減の10名となります。 もっとも前回は、【特別賞】 の 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 からARATAさん始め出演者が5人も登壇してくれたので、より賑やかだった訳ですが。 まあ、人数が少ない分、じっくりとお話を聴ける筈。 不満などはありません。 但し、皆さんお忙しい身ですから、欠席者が出ると、少し寂しいことに...。
 またまたこの人について書いてしまいますが、ペ・ドゥナさんは韓国から来日してくれるでしょうか。 今月5日に行なわれた日本アカデミー賞の授賞式には出席されました。 残念ながら最優秀は獲れませんでしたから、それに選ばれた 『高崎』 にはきっと来てくれるのでは。 「空気人形」 の仲間が各部門で受賞していますし。 ━━希望的観測です(笑)。

 そんな下書きをしていたら、昨日の16日に、待望の出席者の発表がなされました。 “ 昨年に続き...、そして2月に初参加した 『ヨコハマ映画祭』 に続き、全員が来場してくれますように!” との願いは、90%叶えられる事に。そう、10名中、9名の方がご出席なのです。
 ペ・ドゥナさんも! 欠席は、松山ケンイチくんのみ。 まだ彼を生で見た事がないため、ちょっと残念ではありますが、女優さんに欠席されるよりは、全然まし(笑)。 それから、韓国語の通訳で、数多くの韓国映画の字幕を担当しておられる根本理恵さんが、ペ・ドゥナさんに同行しておいでになれば嬉しいのですが。 彼女は、2005年に私が初参加した 『ゆうばり映画祭』 において韓国の映画人ゲストの通訳を見事に務められました。 私にとっては、根本さんもゲストみたいなもの。 松ケンくんの穴を埋める10人目。 よしっ、準パーフェクトだ(笑)。

 今回、もし 【新人賞】 に高校生や中学生の俳優が選ばれていたなら、欠席という事になったかもしれません。 学校が休みのこの時期に映画の出演が組み込まれるケースが多く、ロケ場所が高崎から遠いと、なかなか抜けられないもの。 2年前に、岡山発の映画 「バッテリー」 で同作のキャッチャー役を演じた山田健太くんと一緒に受賞した林遣都くんがそうでした。 春休みを利用し、大阪で 「ラブファイト」 を撮っていましたから。  今年の受賞者は、そんな心配のない安藤サクラちゃん。 先日の 『ヨコハマ映画祭』 では助演女優賞を受賞。 また、2月下旬に開催された 『ゆうばり映画祭』 では出演作の 「SRサイタマノラッパー2」 が上映され、舞台挨拶に登壇されました。 そして昨夏の 『湯布院映画祭』 にもゲストで来てくれ...。 色んな映画祭と縁がありますねぇ。 もっとも、その内の3つで彼女と一緒になる私も、相当のものかもしれませんが(笑)。

 授賞式への出席者は、昨年の約半分。 観客は、4割以下。 会場は、ホームグラウンドの文化会館。 きっと、よりアットホームな雰囲気の式になることでしょう。 昨年の大きな会場では味わえなかった高崎映画祭の真髄に触れることが出来るかもしれません。 『シネマテークたかさき』 に入るのも楽しみ。 どんな1日になるでしょうか。 出発まで、あと10日!  

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高崎映画祭レポート'10(1)

  2年連続で 『高崎映画祭』 の授賞式を楽しんできました。 今年も、全行程 [青春18きっぷ] を使った2泊3日の旅(笑)。 昨年は改修工事のため別のホール(1900席ぐらい)でしたが、今年は本映画祭のホームグラウンドと言って良い高崎市文化会館(700席)での開催でした。

 式の前に、セットで上映されたのは、主演女優賞に輝いた小西真奈美さんがヒロインの小巻を溌剌と、そして体当りで演じた 「のんちゃんのり弁」(15時より)。 もちろん、昨秋の公開時に観ていますし、その上、2月に初参加した 『ヨコハマ映画祭』 でも表彰式の前には本作がプログラムされていたのです。 3度目・・・・。 さすがに寝てしまうだろうと思っていたのですが、何と、今回が一番惹き込まれて面白く観られたのです。 会場の椅子はシネコンのゆったり感とは程遠く、今年もかなり窮屈だったにもかかわらず。 客席はたぶん初見の人が多く、ヨコハマ映画祭の時もそうでしたが、とにかく反応が良くって。 よく笑い、“ そうそう!” とよく頷き。 映画は、満員の客席で観るに限りますね。 あ・・・、泣けるやつは、両隣が空いていた方が恥ずかしい思いをしなくて済みますが(笑)。 初見時はちょっと違和感のあった、小西さんがオーバーな演技をする箇所も観慣れてきて、小巻への共感が自然に湧いてきます。 主演女優賞を深く納得できたのでした。 盛り上がった場内は、温かい雰囲気に満ち溢れ、優しい目でエンドロールを見つめます。 だから、ここでも 『ヨコハマ』 でも、授賞式前の作品に選ばれたのですね。 上映終了━━。 素直にそうしたかった私の拍手は、すぐに会場全体へ広がってくれたのでした。

 20分ほどの休憩の後、17時を数分過ぎた時刻から、『第24回高崎映画祭』 の授賞式が始められます。 助演男優賞を受賞した森山未來くんが2日前に入籍を発表した影響なのでしょう、たぶん例年以上に多くの報道陣が左手の壁際や通路に陣取っています。 テレビキャメラは6台ぐらいあったでしょうか。 こういうおめでたい事で地元のみならず全国ネットの芸能ニュースでも映像が流されるなら、映画祭にとって喜ばしいこと。 ナイスなタイミングでした。 実行委員を務めている友人のいる2007年の 『宮崎映画祭』 の直前、ゲストの河合美智子さんが同じく結婚を発表されたのを思い出したりなど。 翌月曜夜に帰宅し、録画していた同日朝の 「めざましテレビ」 をチェックしてみると...、しっかりと取り上げられているではないですか♪ 本レポを綴っていく上での良き参考資料にもなります。

   

高崎映画祭レポート'10(2)

   オープニングは━━。 場内が暗くされ、今回の受賞者の皆さんが出演され賞の対象となった各作品の劇中音声の一部が十数秒ずつぐらい流されます。 続いて、ミラーボールの乱舞...。 終ると、舞台全体が明るくされ、左手の壁際に設けられた司会者用の演台の辺りにスポットライトが当てられます。 客席の照明は、かなり暗くされたまま。 ために、14列目の左方席に座る私は、手元がよく見えず、本レポ用のメモを取るのにずっと苦労したのでした。 その代り、舞台ははっきりと見えます。 持参した双眼鏡の出番も、ほとんどなし。 せっかく用意したので、女優にはひと通り使いましたが(笑)。
 男女の司会者が登場、「高崎映画祭も今年で24回目、全部で63作品が上映されます。 桜の季節ですが、今年は寒いですね〜」。 そう、まるで真冬のような寒さだったのです。 去年も、そうでした。 お天気も崩れ気味で。 午前10時過ぎに高崎駅に着いた時から、今にも降ってきそうな空模様が続いており、たぶん今頃は雨になっていることでしょう。

 開会のご挨拶は、運営委員長の大宮氏より、「年度末のお忙しい中、また冷たい雨の中、おいで下さり、ありがとうございます。 全てボランティアスタッフでやってきた高崎映画祭も24回目を迎えました。 実は、この授賞式のチケット、1時間で売り切れてしまったんですよね(窓口販売分が。[チケットぴあ]分は7分間で完売した模様)。 妻や2人の子供から 『行きたい』 と言われていたのですが、結局、私でも入手できず、家族は今日、会場には来られておりません(笑)。 皆さんはそういう激戦を勝ち抜いて、客席に座っておられる訳です。 どうぞ、お楽しみ下さい」。 続いてマイクの前に立たれた松浦市長も、高崎映画祭の特長を、“ 多くのボランティアスタッフに支えられている事 ” と口にされていました。

 ここで、また場内が暗くされ、今回受賞対象となった各作品の予告編が映されます。 「フィッシュストーリー」 から始まり、「空気人形」 まで5作品。 照明が少し明るくされる中、舞台上では椅子が並べられていきます。 10席、プラス、右から2番目と3番目の間の後ろに1席分。 主演女優賞を小西真奈美さんと同時受賞したペ・ドゥナさんの通訳のためのものでしょう。 良かった、間違いなく来日してくれてるんだ!
 紹介を受けた受賞者が1人ずつ、右の袖から登場されます。 トップバッターは、「愛のむきだし」 で 【最優秀新人賞】 に選ばれた安藤サクラさん。 生の彼女を見るのは、昨年8月の湯布院映画祭、先月のヨコハマ映画祭に続いて、3度目になります。 大きな拍手に迎えられ、一礼しながら左端の席に腰を下ろします。 黒地に白の水玉のブラウスに、黒のパンツルック。
 さて、「フィッシュストーリー」 で 【最優秀助演男優賞】 を受賞した森山未來くんが姿を現わします。 この時はシックなタキシード姿に見えたのですが、「めざましテレビ」 の映像で確認してみると、黒っぽい普通のスーツだったみたいですね。 照明の具合と、14列目からという距離が、そう見せたのでしょう。 客席から 「おめでとう!」 とかの声は、特に掛かりませんでした。

高崎映画祭レポート'10(3)

  【最優秀助演男優賞】 を同時受賞した 「空気人形」 のオダギリジョーくんが、3番目。 彼は私と同じ岡山県出身ですが、生で見るのは初めてになります。 奇抜なファッションをする事の多い彼ですから、今日はどんな格好で出てくるのか期待が高まります(笑)。 ご登場。 これは、一応タキシードなのでは。 上着の下は黒のTシャツですが。 ただし、ハットをかぶり、黒のエナメルブーツを履いているところに彼らしさが窺えます。
 「わあ、かわいい!」 の声が客席から漏れたのは、「空気人形」 で 【最優秀助演女優賞】 に輝いた星野真里さんが、白っぽいふわりとしたミニスカートで出てきてくれたから。 双眼鏡を覗いたのは、言うまでもありません。

 「ウルトラミラクルラブストーリー」 で 【最優秀主演男優賞】 を獲得した松山ケンイチくんは、スケジュールの都合により、ご欠席。 代理で登場されたのは、本作の監督の横浜聡子さんです。 彼女は、2008年3月に岡山のミニシアターで、前作の 「ジャーマン+雨」 が公開された時、舞台挨拶に来岡してくれましたので、ご本人を見るのは2度目。 なかなか綺麗な方なので、男の私としては、“ 松ケンくんが欠席してくれて良かったかな ” などと思ってしまったのでした(笑)。

 昨年も、【特別賞】 を受けた 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 のキャストの1人として坂井真紀さんら5人で登壇してくれたARATAくんは、今年は 「空気人形」 により、【最優秀主演男優賞】 受賞者として登場。 服などのデザインも手掛けている彼らしく、洒落たジャケットに身を包んでいます。

 再び 「かわいい!」 の声が上ったのは、「のんちゃんのり弁」 で 【最優秀主演女優賞】 を贈られた小西真奈美さんが、赤や明るい色を中心としたちょっと南国風の半袖のワンピースでにこにこと出て来られたから。 残念なのが、黒のスパッツ(レギンス?)を着用されていること(笑)。 先月も、同じく主演女優賞を受賞した 『ヨコハマ映画祭』 で彼女を見たばかりですし、「UDON」 公開時の試写会に来岡してくれましたから、3度目の “ ご本人 ” になります。  一番楽しみにしていたのが、【最優秀主演女優賞】 を 「空気人形」 で受賞した、韓国の女優ペ・ドゥナさんを生で見られること。 日本アカデミー賞の授賞式には、脚線美を活かしたミニのドレスで出席されました。“ 今回も!” と期待していたのですが、残念ながら再現ならず。 アーミージャケットと同じような色のジャケットを着た、パンツルックだったのです。 髪は首の後ろ辺りで団子風にまとめており、前髪を垂らしています。 でも、御本人が来てくれたのですから、何も文句はありません。 席に就かれた後、通訳の女性が袖から出てこられ、後ろの椅子に座られます。 もしかして、2005年に 『ゆうばり映画祭』 へ初参加した際、韓国人ゲストの通訳を見事に務められた字幕翻訳家の根本理恵さんがおいでになるかも、と勝手に想像していたものの、やはり別の女性です。

 「愛のむきだし」 で 【最優秀監督賞】 を手にされた園 子温(その しおん)監督も、タキシード姿で舞台へ。 オダギリくんと同じくハットまで! ご本人を見るのは初めてですが、何だか “ らしい ” という感じを抱きました。 最後は、【最優秀作品賞】 に輝いた 「空気人形」 の是枝裕和監督。 本映画祭の常連受賞者で、昨年も 「歩いても 歩いても」 により最優秀監督賞に選ばれたばかり。 スーツ姿で、右端の席に座られます。

 昨年の受賞者は、この倍の20名でした。 大きな会場で舞台も広かったので、椅子を20、横に並べても余裕がありましたが、もしここで同じようにすると、いよいよ袖から袖まで椅子が並ぶことになったでしょう。

高崎映画祭レポート'10(4)

 ネットの記事に受賞者たちの写真がアップされていますので、ここらで、ご紹介しておきましょう。

 表彰に移ります。 登場順に同じ。 舞台の中央にはスタンドマイクが置かれてあり、安藤サクラさんはその右手の少し後ろに横を向いて立ちます。 左の袖から出て来られた大宮氏が、受賞者毎に文面の異なる賞状を読み上げ、サクラさんへ。 実行委員の女性が、いったん預かります。 次にトロフィーが、協賛スポンサーの方から授与され、結構大きくて重いため、女性の受賞者の場合は実行委員がこれも預かることに。 花束は、確か実行委員から受賞者へ。 それは持ったまま、サクラさんはマイクに向います、「初めまして、安藤サクラです。 素晴らしい賞をいただきました。 あ、監督、ありがとうございます(園監督に一礼)。 そして、『高崎映画祭』 様、ありがとうございます(笑)」。 本映画祭は、副賞として高崎ハムを始め美味いものがたくさん贈られる事でも有名。 「おいしいものをたくさん貰って帰って、エネルギーにして、明日からまた頑張ろうと思います」。 この会場は、程々の大きさだからなのか、音がよく響く感じがして、拍手が一段と大きく聞こえます。

 2人目は、森山くん。 表彰を受ける時には横になって左の袖の方を向くので、テレビキャメラは全て左の壁際にセットされているのです。 賞状は大宮氏が以後もずっと読み続け、トロフィーと花束はその都度別の人が出てきて渡すことに。 「どうも、森山です。 温かい皆さんに囲まれて、温かい場所でこのような賞をいただけて嬉しいです。 この後、高崎を楽しませていただければと思います。 ありがとうございました」。 照れ屋なのでしょうか、短くまとめて、席に戻ります。 テレビキャメラを向けられていることもありますしね。 演劇の舞台では、堂々としているに違いありませんが。

 オダギリジョーくんは3年前 「ゆれる」 で、香川照之さんと最優秀主演男優賞を同時受賞。 また、2004年にも 「アカルイミライ」 で同賞に選ばれているのです。 今回は 【最優秀助演男優賞】。「ありがとうございます。 高崎映画祭は、人生で初めて主演男優賞をもらった思い入れのある映画祭です。 毎回、ハムを頂いて・・・、高崎ハムのお蔭で僕は生きているようなものなんですけど(笑)。 もちろん、ハムだけではなくて、その作品選びとかセンスの面で、日本で貰える唯一の嬉しい賞です。 またハムを貰えるように頑張ります」。

 表彰を受ける様子をずっと双眼鏡で見ていたのは、星野真里さんの時。「ありがとうございます。 星野真里です。 まさか自分が、こういう賞を貰えるなんて! いつ、うっかりミスだったと取り消されるのではないかとドキドキしてました。 『空気人形』 に関われていた期間は、夢のような時間でした。 参加できた事は、私の誇りです。 映画祭というものに参加するのも、これが初めて。 記念になります。 ありがとうございました」。 バラエティ番組ではおどおどしがちな彼女ですが、今日は落ち着いていたのではないでしょうか。  

高崎映画祭レポート'10(5)

 松山ケンイチくんの代理の横浜聡子監督は、落ち着いた色合いのジャケットを着用していますが、スカートはミニと言って良い短さ。 こういう場なので、地味すぎるのもまずいと思ったのでしょうか。 「初めまして、横浜聡子です。松山ケンイチさんが来られなくて、さっき袖から出てくる時にはがっかりさせて申し訳ありませんでした。 彼からのコメントを預かっていますので、代読させて頂きます」。 たぶん、映画祭のパンフレットに掲載されていたメッセージと同内容の筈なので、転載させてもらいます。

【 高崎という土地の名を聞くとまず思い出すのが、山下敦弘監督の 「リンダ リンダ リンダ」、そして萩生田宏治監督の 「神童」 でロケをした事です。 どちらの作品も僕にとって素晴らしいスタッフ、キャストの皆様に出会い、かけがえのない経験が出来ました。 そんな思い出深い場での映画祭受賞、本当に嬉しく思っています。
 「ウルトラミラクルラブストーリー」 は、青森県で撮られた作品です。 あの場所にしかない明るさ、寂しさ、静かさ等、様々な魅力がたっぷり詰まった作品です。 あの世界にいる陽人を僕はとても憧れていましたし、自分もそうでありたいと願っていました。
 撮影中はそれを楽しみながら演じていましたが、出来上がった作品を観て、この世界を作り出し、キャラクターを作り出した横浜監督の力に腰を抜かしました。 その日は作品からパワーをもらったので酒を浴びる程スタッフ、キャストの皆様と飲みました。 そして次の日吐きました。 その位、この作品は衝撃でした。 横浜監督でなければ、この力強い世界やキャラクターは無かったし、陽人のあの自由さは無かった。 素晴らしい監督です。 この作品が沢山の方に観ていただけた事、そしてこのように評価された事、本当に感謝しています。 ありがとうございました。】

 途中、監督が読みにくそうにしていた箇所では、客席から笑いと拍手が起こったのでした。 「失礼しました。 『ウルトラミラクルラブストーリー』 は初めての商業映画でした。 松山さんに出てもらえたのも奇跡のようなもので。 彼自身が楽しんでいる所を撮れれば、と心掛けていました。 松山さんの大きな力を借りて、出来た作品です」。

 ARATAくんは、パンフのメッセージに 【 ペ・ドゥナさんの主演女優賞は誰が観ても納得がいきますが、僕が主演男優賞・・・!? 】 と戸惑う気持ちを綴っておられました。 それも原因の一つだったのか、かなり緊張した、所々沈黙し、言葉を探しながらのご挨拶に。 「こんにちは、ARATAです。 (トロフィーを示し)とても重いです。 すごい感慨深い気持ちです。 12年前に是枝監督に初めて映画作りに呼んでもらい、10年目の節目に 『空気人形』 に呼んでもらいました。 監督とは3つの作品でご一緒しましたが、僕には特別な現場です。 .... これまで人間というものを模索してきました。 今回の役は、10年目の “ 自分なりの、人間というものの形 ” であったりします。 思い出深い作品でこのような重みのある賞を頂き、心から嬉しく思っています。 ・・・・・ 去年もここへ呼んでもらい、その時、空から見守ってくれている方へ、“ 前進します ” とメッセージを送らせてもらいました。 そう出来たかどうか自分ではわかりませんが、賞を貰った事は、勇気になるし、励みにもなります。 .... これからも頑張っていきます」。

 この映画祭を引っ張ってこられた茂木正男氏は、一昨年の秋、惜しくもお亡くなりになられ、昨年の授賞式は追悼の意味もあり、ひと際感動的なものだったのです。 私も、一度お会いしたいと前から念じていたのに、計画していた初参加が1年ずれてしまったため....。 今回の映画祭のHPに、生前、氏がブログにつづっていた日記等をまとめた 「モギマサ日記」(1575円)という本がこの度、出版された事が案内されています。 同書に寄せた2人の監督からのコメントを転載させてもらいましょう。

   「映画への愛にあふれた言葉をありがとう。
   また茂木さんに笑顔で迎えてもらえるような映画を作りたいと
   この本を読んで強く思いました。」
    ------------------------------- 映画監督 是枝 裕和

   「何故、多くの俳優や監督たちが、
   わざわざ高崎映画祭に出向いていったのか?
   東京から比較的近いからか...
   お土産の高崎ハムの詰め合わせが貰える...それもある。
   ただ、一番の理由は、そこに茂木正男がいるからだ。
   映画で出会えた、最高の友人です。」
    ----------------------- 映画監督 李 相日(「フラガール」等)

 茂木さんに、お会いしたかった! 1分でいい、お話ししたかった!! 悔いは大きくなるばかり....。 この 「モギマサ日記」 は映画祭の期間中、会場で何と千円で販売されているのです。 もちろん、しっかりと購入。 読み終えた時、悔いはどれくらい大きくなっていることか。 “ 彼に報いるためにも ” の気持ちもあり、今回、2年連続で授賞式に参加。 たぶん、これで終りになることはないでしょう。

高崎映画祭レポート'10(6)

 【最優秀主演女優賞】 の小西真奈美さんの時には、サプライズゲストが。 「のんちゃんのり弁」 の緒方明監督が花束贈呈に登場されたのです。 もちろん、後からお祝いを述べてもらう事になり、少し離れた所に控える中、小西さんがマイクの前へ。 「こんにちは、小西真奈美です。 オダギリさんがおっしゃってましたが、さっき副賞の目録を見ると、高崎ハムが載ってて、“ あ、貰えるんだ!” と嬉しくなっちゃいました。 有り難いことに、この作品では色々と賞を頂き、自分をもっと信じてあげられるようになりました。 実は、公開までには困難な事があり、最初からのプロデューサーたちがこの作品から離れなければならなくなったんですね。 受賞は、そういう方たちへの恩返しにもなったのではないでしょうか。 映画賞を頂けるって、自分だけじゃなくて、本当にみんなが褒められてる...ご褒美もらってるような気がして、私は今、代表として、ここにいさせてもらえるんだなあって思っています。 来年も呼んでもらえるよう頑張ります」。

 続いて、緒方監督から、「ハムもいいんだけど、ダルマも貰えるよね。 10年前に新人賞を受賞してダルマを貰ったけど、目を入れるのが勿体なくて。 ヒット祈願よりも、撮影で事故がないようにと思って、入れました。 今年受賞したどの作品も、苦労して作ったものに違いありません。 決して大金をかけていません。 高崎には、茂木さんが作った 『シネマテーク』 という素晴らしい映画館があります。 そこでかけられるこういう作品を、どうぞ観て下さい。 ありがとうございました」。 受賞者の皆さんも、頷いておられました。 尚、『シネマテークたかさき』 については、この日ちょっと嬉しい出来事があったものですから、後でボーナストラックとして紹介させてもらいましょう(笑)。

 お待ち兼ねのペ・ドゥナさん! 「はじめまして、ペ・ドゥナです」 何と、日本語で挨拶を始めてくれます。 「こんな大きな賞をもらって、うれしいです(拍手)。今から韓国語にします」。 通訳されたのは、次のような内容 ━━ 「私は何もやっていません。 監督が私の演技がうまく見えるように演出してくれたので、すべては是枝監督のお蔭です。 この栄誉を、監督に捧げたいです。 是枝監督が私をキャスティングしてくれ、光栄でした。 空気人形として生きた時間は、とても幸せでした。 高崎には思い出があります。 『リンダ リンダ リンダ』 を2004年に前橋で撮影したのですが、1日だけオフがあり、遊びに来たんです。 そういう楽しい思い出のある地の映画祭で賞を貰え、余計うれしいです」。 最後は、また 「ありがとうございました」 と日本語で締めくくります。 私の中での好感度がますますアップ。 脚線美を拝めなかった悔しさなど、どこかへ飛んで行ったのでした(笑)。
 

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  【最優秀監督賞】 の園監督は、帽子を椅子に置いてから、表彰を受けられます。 「ありがとうございます。 映画祭の皆様、観客の皆様、ありがとうございます。....ありがとうございます」 と席へ。 これも、“ らしい ” と言って良いのでしょうか(笑)。

 ラストは、【最優秀作品賞】 の是枝監督。 「ありがとうございます。 作品賞も嬉しいんですけど、4人のキャストと一緒に来れたのを、誇りに思っています。 ペ・ドゥナ以外の役の演技も皆、難しいものでした。 見事にやってくれ、とても有り難かったです。 そういう人たちも評価してくれ、嬉しいです。 ペ・ドゥナがパンフレットに “ 自分の全てを出し切った ” と書いていますが、僕も “ これが最後の作品でもいい ” と思った瞬間がありました。 完成してから1年近く経ちます。 授賞式に来る前、茂木さんの墓参りをして、『また、撮ります』 と報告しました。 次の作品を持って、また高崎に来たいと思います」

 式の最後は、高崎の名産品である縁起ダルマの贈呈。 受賞者の皆さんには、手に持っているものを一旦、席に置いてもらい、2〜3歩前へ出て、横一列に並んでもらいます。 プレゼンターの10名が、左の袖から行列して出てきて、一斉に手渡し。 ダルマの正面の体の部分には、受賞者の名前が筆で書き込まれています。 ペ・ドゥナさんの分も、ハングル語ではなく、カタカナで。 まあ、そうでしょうね。 双眼鏡で確認しました(笑)。

 そのまま、マスコミの写真撮影に移ります。 主演賞の3人〜ARATAくん、小西真奈美さん、ペ・ドゥナさん〜は背も高く、カッコいいですね。 2〜3分で終り、右端の是枝監督から、右の袖に退場していかれます。 大きな拍手でお見送り。 左端の席だった安藤サクラちゃんも、袖に消えちゃいました。 終了です....。 受賞者たちが退場する際には、通路に控えていた記者たちから森山くんに結婚に関する問い掛けの声がかかったようですが、そういうものに答えられる状況でもないし、また答えるつもりもないでしょうから、当然黙って袖へ入って行ったのでした。 森山くんの耳に届いていたかどうかも分りませんしね。

 暗くて手元が良く見えなかった割には、まずまずの精度で採録できたのではないでしょうか。 時刻は、18時20分。 約1時間10分の式でした。 昨年に比べると、かなりの短さ。 受賞者数が半分だった上、ご挨拶が簡潔だった・・・簡潔すぎた方もおられましたからね。 でも、松山ケンイチくんは欠席だったとは言え、代理としては十分すぎる横浜監督が来てくれましたし、私にしてみれば受賞者全員が出席してくれたようなもの。 満足しました。

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 外はやはり雨になっており、折り畳み傘を広げます。 幸い、本当に小降りで、助かりました。 映画祭のHPには、ここ文化会館までは、高崎駅から徒歩35分と記されてあったため、当初は隣りの北高崎駅まで電車で行き、そこから向かうつもりだったのですが、今年も実行委員を務めてくれている友人から、そんなにはかからないと教えられ、高崎駅からの歩きに変更。 実際に要したのは、約20分でした。

 『シネマテークたかさき』 は、高崎駅までまた徒歩で戻る途中、駅から6〜7分の場所にあります。 車道に面した3〜4階建てぐらいの、元は銀行が入っていたビルの1階と2階に1スクリーンずつ。 昨年は、出入口の辺りに置いてあるチラシ類を貰ったり、チケットや物販のカウンターのある方を少し覗いただけでしたが、今日は、11時から始まる回に入場して、映画を観たのです。 10時14分にJRで高崎駅に着き、40分頃に当館へ。 茂木さんの後を継いで支配人を務められている志尾さんという女性は、映画祭でも氏に続いて総合ディレクターの重責を担っておられます。 きっと映画祭の会場に詰めていらっしゃるだろうとは思いつつ、カウンターに入っておられる2人の女性スタッフに、志尾さんの所在についてお訊きしたのでした。 やはり会場へ行かれているとの事。
 「岡山から授賞式を観に来た者です」 と自己紹介を。 「志尾さんのブログで遣り取りさせてもらい、このシネマテークでも映画を観る事をお約束してるんです」 と、11時からの 「ずっとあなたを愛してる」 の当日券を求めると、「わざわざ岡山から!」 と2人とも満面の笑みを向けてくれます。 当日券は全国的に1800円が普通でしょうが、ここは1700円。 僅か100円の違いとは言え、ちょっと嬉しくなります。 去年の授賞式の思い出や、今年の見所など、数分間話し込んでしまったのでした。

 当館のオープンは、2004年の12月。 1スクリーンにて。 3年後には、茂木さんが突っ走った結果、2階にもう1スクリーン増設されます。 この辺りの事情は、昨年末に刊行された 「映画館(ミニシアター)のつくり方」 という、全国で奮闘する16のミニシアターを取り上げた本の当館の項に、志尾さんの筆により詳述されています。 本書には岡山の 『シネマ・クレール』 も掲載されており、購入したのも同館のカウンターにて。 こういう繋がりもあり、今年は 『シネマテークたかさき』 に是非とも入場したかったのです。

 「ずっと〜」 は、1階での上映。 スクリーンはミニシアターなりの大きさですが、座席はゆったりと座り心地も良いし、前後の間隔も十分。 また、両端の席の位置がほぼスクリーンの幅に収まっているし、床には段差があるため、どの席からでも観づらくない感じがします。 さすが、茂木さんが作られただけのことはあります。 来年は、2階の方を体験しようかな、とも思うのですが━━。 ロビーに、『深谷シネマ』 という、この4月に酒造跡へ移転する事で話題のミニシアターの案内チラシが置かれてあったのです。 同館のことは以前から知っており、いつかは行ってみたいと願っていたものの、深谷が高崎線の途中駅だとは、昨年は気づかなくて。 今朝、同駅に停車した際、ちょうど文庫本から目を上げて、“ あ、ここが!” と知った次第。 来年、3年連続が成ったなら、『深谷シネマ』 に入場することになるでしょう。

 話を 『シネマテーク』 に戻すと。 こうして初めてのミニシアターに入る度、改めて思うのが、『シネマ・クレール』新館の環境の良さ(旧館は208年9月に閉館)。 2001年に新築された、映画館のみの建造物なのですから(2006年に2階に2スクリーン目をオープン)。 週末には頻繁に高崎から通い、東京のほとんどのミニシアターに入った事のある友人が、『クレール』 にどういう感想を持つか、いつか聞いてみたいものです。

高崎映画祭レポート'10(9)

 「ずっとあなたを愛してる」 を観た後は、女性スタッフの2人に 「それでは、行ってきます」 と声を掛けてから、館外へ出たのでした。 そういういきさつがあっての、授賞式からの帰り道。 乗車予定の電車には、まだ時間があります。
 『シネマテーク』 のガラスドアを押し開け、左手のカウンターを見ると、昼間と同じ女性スタッフの姿。 「今、授賞式からの帰りです」 と中へ入っていったのでした。 せっかくなので、どんな式だったか、速報などを。 「行きたかった〜っ!」 と羨ましがらせてしまうのは分っているのですが。

 私たち観客が心置きなく楽しめるのも、彼女たちのようなスタッフや実行委員の皆さんがいて下さるお蔭。 実行委員をやるほどの意欲や元気のない私に出来るのは、参加できた映画祭の様子を記録として残し、機会があれば実行委員の方たちに目を通してもらい、見られなかったイベントの模様などを少しでも知ってもらう事だと思っているのです(それと、レポを公開して、1人でも多くの人にその映画祭の素晴らしさを知ってもらう事)。 今回、彼女たちに伝えるのは、いわば口頭での授賞式レポ。 受賞者のファッションや、ペ・ドゥナさんが挨拶の初めと終りを日本語で喋ってくれたこと、松山ケンイチくんの代理が横浜監督で私的には松ケンくんより嬉しかったこと(笑)・・・等など。 「お蔭で堪能させてもらいました。 来年も、できれば来たいと思っています。 志尾さんに宜しくお伝え下さい」 と辞したのでした。 若い女性と久しぶりでたくさんお話ししちゃいました。 再会が、来年の大きな楽しみになってしまいそうです(笑)。

 友人とは、「のんちゃんのり弁」 上映後の休憩時間に会えました。 ロビーの実行委員の持ち場に立っているのを、すぐに見つけられて。 確か、裏口の警備をずっと担当していたのだとか。 授賞式の後には駅前のホテルでパーティーが催されるので、もう少ししたら、準備のためそちらへ行く事になっているのだそう、「授賞式は、やっぱ見れないね〜」。 10分程度でしたが、それなりにじっくりと話せました。 2月にキネマ旬報の表彰式に別々に入り、終了後に合流した際には、バタバタしていて時間の割りには余り話せませんでしたから、あの時よりはまし。
 パーティーでも一般の実行委員は裏方に徹し、ゲストとの交流など全くというほど無いのだとの事。 それで、よくボランティアスタッフをやっているものです。 正に “ ボランティア ” ではないですか。 まあ、実行委員をやった者にしか分らない喜びも、勿論あるのでしょうが。 「授賞式の様子は、今年もレポートを読ませてもらうんで」━━ 何よりの励ましの言葉(笑)。 手元が暗くてメモを取りにくい状態になった時には些か焦りましたが、何とか友人の期待に応えられたのではないでしょうか。

 高崎駅に戻ってきたのは、18時55分頃。 駅ビルの2F出入口を出た所には、映画祭の看板が設置されています。 雨に濡れて色落ちしたりせぬかと、ちょっと心配など。 大丈夫でしょうけど。 また、そこから駅ビルに入ってすぐの通路には映画祭のリーフレットが置かれてあり、昼間に到着した時には、各地の映画仲間にパンフレットと一緒に送るため、ここから数部もらったのでした。 残部はたっぷりあったので、気兼ねなく。

 そういえば、遠方の映画祭について2度目のレポを書くのは、『湯布院』 以外では今回が初めてになります。 今後は、これまで初参加を果たしてきた映画祭や表彰式へ2度目の参加を実現するのも、毎年の目標にしていきたいものです。
 2回目にして、早くも “ 帰ってきた ” と感じてしまった高崎の地。 来年、3年連続で来てしまうと、湯布院映画祭のように毎年の恒例行事になってしまいそうでちょっと心配ですが、受賞者の顔ぶれが、“ 今回はパスだな ” と私の気に食わないものになる可能性だって。 ━━ 儚い望みです(笑)。 こうなったら、結局お会いできなかった志尾さんにお目にかかるまでは、春の高崎行きを続けてやろうかな。
 来年は、何列目が取れるでしょうか(笑)。

                                     (終)